ツキ板を貼るのって何か特別な技術が必要と思っていませんか?
実はツキ板貼りは初心者でもきれいに貼れる方法があるのです。
なぜなら初めて貼った私が何の問題もなくきれいに貼れたから。
この記事では仕事仲間の職人に教えてもらった「プロ直伝のツキ板の貼り方」を紹介!
- イベント、内装業界に携わり15年
- 営業、提案、発注、現場と業界の裏側を一通り経験
- 時間と場所とお金のゆとりをDIYに全力投球
- 業界経験を活かした空間創り、物つくりを実践中
先日、洗面台の横にあるドレッサースペースに引き出しを自作しました。
引き出しはラワンランバーでつくったので前板の仕上げはツキ板を貼ることに。
そこでこんな疑問が
- どんな道具が必要なんだろう?
- 接着剤は何を使えば良いのだろう?
- 写真者でもきれいに貼れる方法が知りたい!
この記事を読めばDIY初心者でも、どんな不器用な人でもきれいにツキ板を貼ることができます!
きれいに貼るポイントは4つ
- 使う接着剤を間違えない
- 接着剤を均一に2度塗りする
- 空気をしっかりと抜く
- 最後の仕上げ
このポイントさえ押さえれば職人レベルのツキ板貼りができるでしょう!
ツキ板貼りに用意した道具6つ
ツキ板を貼るのに必要な道具を紹介します。
- 鉛筆
- カッター
- アイロン
- ペイントローラー
- ジョイントローラー
- サンドペーパー#180~#400
ジョイントローラーは樹脂製のローラーでクロス屋さんが良く使う道具です。
空気を抜くために使用するので、あったほうが良い道具ですが持っている人は少ないでしょう。
代替品ものちほど紹介しますので、参考にしてみてください!
ツキ板貼りに用意した材料3つ
- ツキ板(イエローパイン)
- 接着剤
- 引き出し前板(ラワンランバー)
使う接着剤は絶対に間違えないように!
よくある木工ボンドではダメです。
おすすめはコニシボンドCH7WN!ツキ板貼り専用ボンド。
ホームセンターでは見かけませんが楽天とYahoo!ショッピングで購入することができます!
下地にはラワンランバーを使いました。
接着剤との相性もバッチリで比較的安く、加工しやすいのでDIYでは良く使われますね!
ホームセンターには必ずある材料です。
きれいにツキ板を貼る8の手順
ツキ板を貼る手順を紹介します。
初めてツキ板を貼りましたが、以下の手順でとてもきれいに貼ることができました!
- 木材より少し大きめにツキ板をカット
- 木材とツキ板に接着剤を塗布 1回目
- 木材とツキ板に接着剤を塗布 2回目
- ジョイントローラーで空気をしっかりと抜く
- アイロンを使って接着
- 木材を同じ大きさにつき板をカット
- サンドパーパーでやすり掛け
- 塗装する
順番に解説していきます!
引き出しの前板に突板を貼ったときを参考に解説。
ツキ板の裏面を上にして作業台にツキ板を置きます。
ツキ板の上に木材(貼る相手)を置き、鉛筆でしるしを付ける。
大きめにカットする理由
- ツキ板にしるしを付けるときは材料より少し大きめにしるしを付けてカット
- ツキ板は天然木なので水分や熱で伸縮するため
- 大きさは最後にツキ板を接着した後に整える
- カッターで簡単に切れます!
その前に塗布するときの注意点
接着剤の塗布はきれいな場所でやりましょう!
木材を切った後の木片や木粉がある状態で塗布しようとするとローラーにゴミが付き、あとあと大変です。
空気が入る原因にもなるので、木材、ツキ板は当然ですが作業場所も清掃後に塗布してください!
木材とツキ板の両方に接着剤を塗布します。
均一にムラなく塗布することがポイント!
接着剤を塗布するときのポイント
- 塗布する順番は①木材②ツキ板の順で塗布
- 1回目と2回目の塗布では乾燥時間が違うため
- ペイントローラーを使うと均一に塗布できる
- 特に木材の端部分はしっかりと塗布できてるか確認
- 端部は剥がれやすいので要注意!
- ツキ板はピンを刺して動かないように固定したほうが塗布しやすい
木材とツキ板に接着剤を塗布できたら乾かします。
乾燥の目安
- 乾燥時間
- 夏場5分~10分/冬場20分~30分
- 手触り
- 触ったときベタベタしなかったらOK!
- 見た目
- 乾いてくると接着剤が透明になる
接着剤が乾いたら2回目の塗布をしましょう!
STEP2を繰り返します。
2回目の乾燥は糊が完全に透明になって乾ききる手前でOK
- 木材は8~9割くらい
- ツキ板は5~6割くらい
2回目の乾燥はツキ板の方が短いので、塗布の順番は木材から始めます!
接着の手順は1回目と同じですが2回目の塗布は乾燥工程が少々違います!
2度目の塗布、乾燥が終わったら木材とツキ板を貼り合わせていきます。
貼り合わせるときは空気が入らないように密着させましょう!
その時に活躍するのがジョイントローラー!
空気をしっかりと抜くポイント
- 内側から外側にローラーを転がす
- 特に端部分はしっかりと押さえつける
- ゴミが入り込んでいないか要確認!(接着後は取れないので今のうちに除去!)
ジョイントローラーがない場合の対処法
- クレカやポイントカードなど硬めのカードにタオルを巻く
- タオルを巻いたカードを斜めに押し当てる
- 内側から外側に滑らせて空気を抜いていく
ツキ板専用ボンドは乾燥させてから熱を加えることで融着します。
アイロンが約100℃くらいまで温まったらツキ板にアイロン掛けをしていきましょう。
アイロンがけの注意点
- アイロンを熱しすぎると焦げの原因になる。目安は100度
- 焦げが心配な場合は薄い布を敷いてアイロン掛けをすると良い
- 木材とアイロンにゴミが付着しないように、良く拭きあげてからアイロン掛けを
- 隅々までアイロン掛けをすること
しっかりと接着できていることが確認できたら余分なツキ板をカット。
ツキ板を貼った面を下にして、カッターの刃を材に押し当てながらツキ板を切り落としていきます。
上手にカットするポイント
- カッターの刃を長めに出して木材に押し当てる
- 素早くカッターを動かさず、ゆっくり慎重に
- カッターの刃は折ってよく切れる刃に交換を
大きさを整えたら、切り口を指でなぞってみてください。
引っかかりがあるようならサンドペーパーで削り落とします。
引っ掛かりがなくなったら全体的にサンディングして仕上げを。
ペーパー掛けのポイント
- 引っ掛かりがある場合は#180~#220で余分なツキ板を削り落とす
- 最終仕上げは#320~#400で全体的にペーパー掛け
- ツキ板は極薄なのでサンディングしすぎないように要注意!
- やりすぎると下地が出てしまう
ツキ板は天然木のシートです。
どんな木材でも天然木は塗装(保護塗装)が必要。
木工用の塗料であればどんな塗料でもツキ板シートには使えます!
最後に塗装を忘れずにやって終了です。
今回はイエローパインの良さをそのまま生かしたかったので水性クリアーを塗りました!
おすすめ塗料は『オスモカラー』
ちょっと高いけど植物油と植物ワックスからできた自然塗料なので、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使えるのが嬉しい!
もしも空気が入ってしまったときの対処法!
空気が入ってしまったときの対処法を紹介します。
- もう一度アイロン掛け
- カッターで切れ目を入れて接着剤を塗り込みアイロン掛け
- 浮きがある場合もカッターで切れ目を入れて接着剤を塗り込みアイロン掛け
基本的には接着剤を塗りなおしてアイロン掛けすれば、しっかりと接着してくれます。
空気が入って浮いてしまった場合もカッターで切れ込みを入れて接着剤からやり直しましょう。
【まとめ】ツキ板を貼る施工手順と9つの注意点!
ツキ板はポイントをしっかりと押さえれば初心者でもきれいに貼ることができます。
きれいに貼るポイントは4つ
- 使う接着剤を間違えない
- 接着剤を均一に2度塗りする
- 空気をしっかりと抜く
- 最後の仕上げ
使う接着剤は絶対に間違えないように!
よくある木工ボンドではダメです。
おすすめはコニシボンドCH7WN!ツキ板貼り専用ボンド。
ホームセンターでは見かけませんが楽天とYahoo!ショッピングで購入することができます!
接着剤を均一に塗布することと、空気をしっかり抜くことも重要です。
そのためのアイテムがこちら!
施工手順は8工程ありました。
- 木材より少し大きめにツキ板をカット
- 木材とツキ板に接着剤を塗布 1回目
- 木材とツキ板に接着剤を塗布 2回目
- ジョイントローラーで空気をしっかりと抜く
- アイロンを使って接着
- 木材を同じ大きさにつき板をカット
- サンドパーパーでやすり掛け
- 塗装する
気を付けたい9つの注意点。おさらいしておきましょう!
- ツキ板は木材より少し大きめにカット
- 接着剤は均一に塗布!特に隅部は入念に
- ベタベタしなくなるまで乾かす
- 1回目と2回目の乾燥時間は違う
- ゴミが入らないように要注意
- 空気をしっかり抜く
- アイロンは100度くらい
- ペーパーのやり過ぎは要注意!下地が出てくる
- 最後は必ず塗装仕上げを
今回引き出しを作って余った材料で、洗濯機の隙間を埋めるステージを作りました。
こちらもツキ板仕上げです。
ツキ板貼りができればDIYの幅も広がりますのでぜひマスターしましょう!
材料費0円で作ったステージ制作は下記の記事で解説していますのでぜひ参考に!
コメント