【LGS工事】絶対に忘れてはいけない!忘れがちな3つの対策【着工前】

図面を確認している3人

内装工事においてLGS工事は必ずと言って良いほど工程に組み込まれますね。

壁、天井を作る工事なのでここでもたついてしまうと次の工程に進めません。

工程をスムーズに進めるためにも特に気を使って臨まないとですね!

そこで今回はLGS工事を施工するにあたって

安全に確実に工事に入るための絶対に忘れてはいけない3つの対策について紹介します。

簡単に私の紹介をしますと

  • 内装業に携わって15年
  • 今は事業部長を任されている
  • 日々様々な現場を見てきた

自分の現場でスムーズに工程を進めたければ確実に押さえておきたいポイントです。

では、どんな下準備が必要か?

結論、下記の3つの対策です。

  1. 安全対策
  2. 搬入対策
  3. 火気対策

すごくシンプルに言うとこんな感じですね。

この3つを押さえておけば、いざ現場が始まったときにあたふたすることはありません。

今まで経験の中で感じるところとしては

この3つの対策をしていない監督さん、業者さんはあまり良い仕事をしない

ケースが多いです。

全てがそうだとは言いませんが、確実に言えることは

この3つの対策ができている監督さん、職人さんは良い仕事ができます。

それぞれの対策について解説していきます。

そもそもLGS工事って何?

と言う方は別の記事に基本的なことを解説しているので

こちらを読んでから進んでもらえると理解が深まります!

あわせて読みたい
【LGSとは】何に使うの?規格や種類の違い、メリットやデメリットを徹底解説 内装工事の工程で良く目にする『LGS工事・軽鉄工事』。 「そもそもLGSって何?」と思っている人もいるかと思います。 LGS工事は内装の現場では知っておかなければならな...
目次

【安全対策】ヘルメット・安全靴・安全帯は必須アイテム

安全対策。

これはLGS工事に限ったことではなく、工事現場に入るときはどの工事でも必ず必要です。

一口に安全対策と言っても様々な対策があります。

ここではほんと基本中の基本的なことを扱うので、そんなの常識でしょ!と思う方の方が多いはずです。

そんな方は読み飛ばしてくれて大丈夫です!

初めて現場に行く方は是非読んでください。

これを準備しないと現場に入場すらできないでしょう。

とりあえずヘルメット!工事現場はキケンがいっぱい!

先ずはヘルメットです。

頭を守りましょう。

LGS工事にはこんな危険があります。

【LGS工事】キケン場面
  • LGSで頭を切る
  • 高所から工具、資材が落ちてくる
  • 仮設足場に頭をぶつける
  • 高所作業で落下

✅LGSで頭を切る

LGSは鉄でできているので切断面はかなり鋭利です。

頭にぶつけたら普通に流血します。

✅高所から工具、資材が落ちてくる

工事中は何が落ちてくるか分かりません。

高所作業をしている人の手元が滑ってしまえば、なんでも落ちてくる可能性があります。

ドライバーひとつとってもなかなかの衝撃です。

✅仮設足場に頭がぶつかる

工事現場に足場は付き物です。

ちょうどぶつかりやすい高さに足場のパイプがある事なんて良くあることです。

油断していると普通に足場に頭からぶつかりますね。

✅高所作業で落下

LGS工事は高所作業があります。

当然、落ちたら超危険です。


正直ヘルメットは作業中は邪魔くさいものです。

でも「ヘルメットかぶってて良かった~」なんて場面も何回かありました。

事故してからでは遅いので必ずヘルメットはかぶって現場に入りましょう。

ちなみに新築現場でヘルメットをかぶらずに現場を歩いていると普通に怒鳴られます。

私も大声で「退場ーー!」と怒鳴られたことがあります!笑

✅Amazonでヘルメットを探す

✅楽天でヘルメットを探す

頭だけではない!安全靴を履いて足元も守ろう!

足元もキケンがいっぱいです。

どんな危険があるのか?

足元のキケン
  • 手元をすべらせて足の甲に工具を落とす
  • プラスターボードを足の甲に落とす
  • 台車に足を巻き込まれる
  • 足場に指先をぶつける

工事中ではLGS工事に限らず足元に物を落としてしまう事があります。

足の甲に物を落としてうずくまった経験ありませんか?

たんすの角に小指をぶつけて悶絶した経験ありませんか?

工事現場ではそんな危険がいっぱいです。

ではどうするか?

安全靴を履いて足を守る!

靴の先端に鉄板が入っており、足の甲をがっつりガードしてくれます。

安心感ハンパないです。

最近ではおしゃれな安全靴も出ておりとてもファッショナブルに履きこなせます!

Amazonで安全靴を探す

楽天で安全靴を探す

高所作業には安全帯!落下事故を防ぐ

最後に安全帯。

職人さんが腰道具と一緒にぶら下げてるでっかいカラナビみたいなやつです。

高所作業をするときは、必ず安全帯を装着して万が一に備えましょう。

LGS工事でも高所作業は良くあります。

落ちたらほんとキケンな高さでの作業になります。

一般的な商業施設では天高4mとかふつうにあるので、かなりの高所作業になります。

安全帯をしないでヘルメットもかぶってないで落ちたら。。

想像しただけで怖い状況ですよね。

安全帯は使い方も簡単なので、面倒がらずに必ず装備しましょう。

腰に付けていると結構邪魔くさいので嫌がる職人さんも多いので、しっかりとチェックしましょう。

Amazonで安全帯を探す

楽天で安全帯を探す

【搬入対策】床養生は大事!壁養生も忘れずに!

資材搬入のときは搬入ルートに必ず養生が必要です。

養生をしないと搬入禁止の現場もあります。

LGSと一緒にプラスターボードの搬入があるときは特に注意が必要です。

LGSはとても軽い材料なのですが、PBは結構な重量があります。

一般的によく使われるプラスターボードは

920㎜×1820㎜×12.5㎜のサイズになりますが

1枚どれくらいの重さだと思いますか?

プラスターボードは1枚、約14㎏の重さがあります。

めっちゃ重たいですよね!

では、なぜ床養生を怠ると痛い目にあうのか?ですが、

仮にプラスターボードを50枚搬入するとなると

14㎏✖50枚で約700㎏の重さを搬入することになります。

軽自動車1台分くらいの重さですね。。

プラスターボードの重さに床が耐えられなく、床を損傷してしまう場合があります。

ブルーシートではダメ。重量物の搬入にはベニヤ養生が必須です!

重量物を搬入するときは、ベニヤ養生をしましょう。

ベニヤ養生にもいくつか種類がありますが、とりあえず

厚みのある板の養生

と考えてもらえれば大丈夫です。

厚みは2.5㎜程度の薄ベニヤと呼ばれるものから12㎜程度のものまであります。

養生の厚みは搬入する資材の重さで決めましょう。

LGSの搬入なら2.5㎜のベニヤ養生
プラスターボードの搬入なら5~9㎜のベニヤ養生

重さ以外で気を付けたいポイントとしては

搬入経路が台車をよじって曲がらなければいけない場合
搬入経路の床がセラミックタイルや磁器タイルの場合

台車を真っすぐ進めるより曲がるときは相当な荷重が床にかかります。

床を損傷するときは進路を変える際が多いですね。

またタイル床は下地が悪い場合、簡単に破損します。

ベニヤ養生には2種類ある

  • 木ベニヤ
  • 青ベニヤ

木ベニヤは字のとおり木の板です。

青ベニヤはポリプロピレンでできたボードです。

養生機能的にはそこまで大差ありませんが、違いと言えば

  • キャスターの曲がり具合
  • 防滑性
  • 耐久性
  • 耐荷重

に違いがあります。

最近では青ベニヤが増えていますね。

引っ越し屋さんも良く使っています。

✅Amazonでベニヤ養生を探す

✅楽天でベニヤ養生を探す

もはやトラップ!セラミックタイル・磁器タイルの床は特に注意

もはや搬入トラップ
  • セラミックタイル・磁器タイルの床はマジで注意が必要!!

ほんと罠なんじゃないかって思うくらい、危険です。

すぐに割れます。注意してください。

就業施設の1Fフロアーに多いですね。

搬入前に搬入経路を歩いてみましょう。

意識を足に集中させていると違和感があるはずです。

特にこんなタイル床はキケンです。

  • カタカタ音がする
  • タイルが微妙に動く
  • 目地が割れている

そんな搬入経路があったら必ずベニヤ養生しましょう。

床養生を怠ると、タイルを割ってしまい施設オーナーより請求がくることになります。

後始末に振り回されて工事に集中できません!

とりあえずシート養生はマスト!常時持ち歩くように

逆に重量物の搬入ないので、床養生は用意してません!なんてことが無いように。

基本的には工事資材を場内で運び込むときは床養生は必要です。

マナー的なところですね。

絶対に床を汚さないし、傷つける要素がなくとも必要です。

歩くだけの時すら求められますので。

とりあえずシート養生は現場に持っていきましょう。

シート養生が必要な理由
  • 台車のキャスターが汚れていてキャスター跡がつく
  • 靴の裏が汚れていて足跡がつく
  • ビスやボードくずなど何かしら細かい物が落ちる
  • 搬入経路の目印

とにかく工事中は養生にはうるさいです。

仮に床を汚してしまうと清掃費用を請求されることもあります。

養生シート自体はそこまで高いものでもないので

必ず1本は車に積んでおきましょう。

幅も2種類ありますが基本的には1800幅のロールシートを使うことが一般的ですね。

✅Amazonでシート養生を探す

✅楽天でシート養生を探す

狭い搬入経路の場合は壁養生やコーナー養生にも気を使いましょう!

一応補足。

床養生にスポットを当てましたが狭い搬入経路の場合は壁や、コーナーの角にぶつける可能性もあります。

LGSは長尺なので曲がり切れずに壁やコーナーにぶつけてしまうなんてことは良くあります。

事前の搬入経路チェックと、コーナー養生には気を使いましょう!

プラダンを折り曲げてコーナーにテープ止めしておくだけでも安心感は上がりますね。

プラダンは安価ですし、カッターで簡単に加工が出来て折り曲げも自由なのでとても便利な養生アイテムです。

フレキシブルに対応可能ですよ!

✅Amazonでプラダンを探す

✅楽天でプラダンを探す

【火気対策】消火器・消化バケツ・火花養生は必須アイテム

LGS工事は現場での加工が必須です。

現場での加工とは長さをカットしたり、穴を開けたりしますね。

LGSはスチール製なので切断する際は高速カッターを使うことになります。

超高速で刃を回転させて切断をしますので火花が出ますね。

火花が出る工事をする際は火気使用という事で

周辺には十分に注意しながら工事をしなければなりません。

実際にLGSを切断してるときに発生した火花が可燃物にあたりボヤになったという事例もあります。

注意しながらも万が一の事態に備えることを忘れないようにしましょう。

ではどのような備えが必要か?

火事には消火器が基本!消火器を準備しましょう。

火事には消火器です。これは必須アイテムですね!

ホームセンターなどでどこでも手に入ります。

素人にも扱いやすく、値段もそれほど高くありません。

学校で演習を受けた方も多いかと思います。

消火器も使用期限がありますので要注意!

使用期限は消火器にラベルで貼ってありますのでよく確認してから現場に持っていきましょう!

✅Amazonで消火器を探す

楽天で消火器を探す

消化バケツに水を準備。やっぱり火には水が強い!

火には水ですね。

水と言ってもどう準備しておけば良いのか?

バケツに入れておいても工事中倒したら面倒だし、

ペットボトルに水を入れておいてもそのうち捨てられてしまいそう。

大丈夫です。ちゃんと工事用の「消化バケツ」と言うものがあります。

倒しても水がこぼれない構造になっており、消火用と誰が見ても分かるようにサインもついてます。

しかも形も三角形になっているので角スペースにすっぽり収まって工事の邪魔になりません!

7Lも水が入るという大容量!

これもホームセンターで安く手に入ります!

消火器とセットで準備しましょう。

消火器使ったことない人も消化バケツならどう使って良いかは誰でも分かりますね!

✅Amazonで消化バケツを探す

✅楽天で消化バケツを探す

火花養生があればもう大丈夫。火花を飛び散らかさないことが一番!

消火器、消化バケツは火花が可燃物に燃え移ったときの備えですよね。

そもそも火花を飛び散らかさなければ、消火器も消化バケツも出る幕ありません!

という事で火花を完全にブロックしましょう!

高速カッターを使う時は床に防炎シートや火花養生シートを敷きます。

その上で火花が飛ばないように火花受けを使いましょう!

火花養生をちゃんと持ってくるLGS屋さんは総じて仕事が丁寧ですよ!(主観ですが。。)

たまに火花養生してくれと言うと可燃物で火花をブロックする業者さんもいます。。

そんなところには安心して任せられませんよね。

クライアントの信頼を得るためにもしっかり準備しておきましょう!

✅Amazonで火花カバーを探す

✅楽天で火花カバーを探す

【まとめ】LGS工事、着工前は安全・搬入・火気対策を忘れずに!

LGS工事をするときは最低限、この3つの準備がしっかりできているかを確認し現場に入りましょう。

先ずは安全対策。

ヘルメット・安全靴・安全帯はLGS工事に限らず工事現場では常識となっています。

持ってきてない職人さんは入場させないことです。

事故リスクがグッと高まります。

ちなみに、当たり前ですが長袖で長ズボン着用です!

次に搬入対策。

LGS工事にはPBの搬入が必ずあります。

PBは重量物なので床養生には気を使いましょう。

無駄なコストが出ないようにするためにも必要ですね。

またLGSは長尺物なので壁、コーナー養生も忘れずに。

最後に火気対策。

LGS加工は高速カッターを使うので火気使用となります。

万が一に備え、消火器・消化バケツ・火気養生は必須です。

火気使用あとは2時間の残火確認が必要と言われています。

それくらい現場では火気を慎重に扱いますのでしっかりと覚えておきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ブログ運営者のふくさらです。

時間にも場所にもお金にも多少のゆとりができたので、趣味でDIYを開始。
趣味で始めたDIYにどっぷりはまり物置を作業場にリフォーム。

本業はディスプレイ・内装業界。
15年の業界経験を活かし、暮らしの中のちょっとしたものをDIYで作って楽しんでいます。
最近ではオーダーを頂くことも増えました!

この『ゆとりDIY』では【初心者でもそこそこのものを作れるるようになる】をコンセプトに、必要工具の紹介、DIYレシピやノウハウを発信しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次