【DIY初心者向け】ビスを見せないシンプルな本棚の作り方を解説!

ビスを見せない本棚

ビスは見えないけどビスで組み立てるだけのシンプルな本棚。

市販されている本棚だとある程度規格が決まっているのでちょうど良いサイズってなかなか見つからないものですよね。

この記事ではこんな読者の悩みを解決します。

読者の悩み
  • ちょうど良いサイズの本棚が欲しい
  • 作りたいけど作り方が分からない
  • 必要な材料と道具が分からない

用意する材料は木材とビスのみ

材料もホームセンターで買えるものばかりなので誰でも簡単に作ることができますよ!

筆者のプロフィール
  • 内装業界に携わり15年
  • 提案、見積り、発注、現場監理を一通り経験
  • 業界経験を活かし週末DIYを始める
  • 単身赴任4年目

DIYをしたことない人は「自分でも作れるかな?」と不安になるかもしれませんが、電動ドリルが使えれば大丈夫。

ホームセンターでは木材のカットや道具の貸し出しサービスもあるので、高い電動工具を揃えなくてもすぐに始められます!

当記事を読むメリットはこんな感じです!

当記事を読む読者のメリット
  • 電動ドリルが使えれば本棚が作れる
  • 上手に作るポイント3つが分かる
  • 初心者でも失敗しないビスのとめ方が分かる
  • ビスを見せたくないときのビスの隠し方が分かる
  • ビスの選び方が分かる

では解説していきます。

目次

必要な材料は木材とビスだけ。塗装したければ塗料も

先ずは今回作った本棚の図面を載せておきます。

  • 外寸 W286㎜×Ⅾ298㎜×H1150㎜

必要な材料は木材とビスだけです。

塗装もしたかったので水性オイルステインと水性クリヤも用意しました。

今回用意した材料はこちら!

必要な材料
  • パイン集成材 18㎜厚
  • 細ビス40㎜半ネジタイプ
  • 水性オイルステイン
  • 水性クリヤ

パイン集成材は加工がしやすく、ホームセンターで必ず手に入るのでおすすめの木材です。

厚みは強度を考慮して18㎜以上にしておきましょう。ちょっと重たくなりますが、たわむ心配はありません。

お好みの木材をお探しの場合はこちらのサイトがおすすめです!

DIY初心者用から業務用まで。木材のことなら【もくもくマーケット】

ビスの長さと種類は「細ビス40㎜半ネジタイプ」を使用

ビスを選ぶときに長さと種類は何を選べば良いの?と疑問に感じる人もいると思います。

ビスの長さを選ぶ基準は

  • ビスの長さ=取付物の厚さ+20㎜以上

今回は18㎜のパイン材なので18㎜+20㎜以上=38㎜以上という事になります。

ビスの種類についてはこの2種類が良く使われるビスです。

  • コーススレッド
  • 細ビス

今回は材の厚みが18㎜と薄いので細ビスを使用。

薄い材にコーススレッドを使うと材が割れてしまう可能性あり

さらにネジのタイプもそれぞれ2種類あります。

  • 全ネジタイプ
  • 半ネジタイプ

今回は半ネジタイプを使用。

全ネジタイプですと材と材が締め付けられず隙間が空いてしまう可能性あり

必要な道具7つ

必要な道具
  • 電動ドリルorインパクトドリル
  • 丸のこorスライド丸のこ
  • 丸ノコガイド
  • クランプ
  • 塗装の刷毛
  • サンドペーパー
  • 水平器

必要な電動工具の用途は

  • ビスを止めるためのドリル
  • 木材をカットするための丸ノコ

電動工具がない人はホームセンターの『レンタルサービス』もしくは『カットサービス』を利用しましょう。

レンタル価格はホームセンターによって差はありますが、カットサービスはだいたい《1カット50円》程度です。

作り方と大事なポイント3つ

作り方はいたってシンプルです。

ポイントは下記の3点。

  • カット寸法を間違えない
  • 材料を真っすぐカットする
  • ビス止めするときは材料をしっかりと固定する

このポイントを押さえておけば立派な本棚が作れます!

3つのポイントを交えながら解説していきます。

丸のこで材料をカットする

先ずは材料のカットです。

上手に作るためのポイントとなるのは

  • カット寸法を間違えない
  • 材料を真っすぐカットする

この2点がありました。

一度図面に起こして整理する

カット寸法を間違えないために必要なのは図面です。

図面を書くメリット
  • 頭の中が整理できる
  • カット寸法の確認ができる。(カットサイズのミスを防げる)
  • 組み立て方を自分で考えられる

頭の中で考えた事を実際に図面に起こしてみましょう。図面があるのとないのでは大違い。

分かっているつもりでも頭の中だけで進めると間違えてしまうものです。

図面は手書きでもなんでもOK!一度頭の中を整理しながら図面を起こしましょう。

今回で言うとこちらですね。

この図面をもとに必要な材料を割り出します。

  • 背板 1150㎜×286㎜ 1枚
  • 側板 1150㎜×280㎜ 2枚
  • 棚板 250㎜×275㎜ 3枚
  • 天板 286㎜×298㎜ 1枚

丸ノコガイドを使って真っすぐカット

ポイントは直角に真っ直ぐカットすること。

真っ直ぐカットするには専用の定規が必要。丸ノコガイドを使いましょう。

おすすめはこちら!

正確な直角を出せるので丸ノコを持っている人はセットで購入すると便利です。

丸ノコを持っていない人はホームセンターのカットサービスを使いましょう!

1カット50円なので大した出費にはならないですね!

直角、直線が出ていないと組み立ての時に苦労します。

直角、直線はDIYの基本なので多少のコストはかけましょう!

サンドペーパーで材料の表面を整える

材料がカットできたらサンドペーパーで表面を整えましょう。

ペーパー掛けする理由
  • トゲがなくなる
  • 塗装の下地つくりになる
  • ツルツルで手触りがよくなる

特にカットした面は毛羽立っているのでしっかりとペーパー掛けします。

使うサンドペーパーの種類については#180と#320。

  • 1回目は#180で表面を粗削りする
  • 2回目は#320で表面を仕上げる

手作業で根気強くペーパー掛けするのも一つですが、かなり面倒な作業なのでオービットサンダーがおすすめです。

マキタの充電式がおすすめ!バッテリーは18Vタイプが良いです。パワーも互換性も抜群!

DIYをする機会が多い人はぜひ持っておきたいアイテムですね。

ここまで必要ないという人もペーパーホルダーはあったほうが良いです!

価格も安いので購入しておきましょう!

塗装をしてコーティング

表面が整ったら塗装ですね。

塗装には木材を守るコーティングの役割があります。

着色せずに材料そのものの雰囲気で仕上げたい人もクリヤー塗装はして下さい。

着色する場合も最後にクリヤー塗装は施しましょう。塗料の剥がれ防止にもなります。

今回はオーク風の水性オイルステインを使いました。

塗装の手順
  1. 刷毛で塗料を塗る
  2. ウェスで塗料をふき取る
  3. 乾燥
  4. クリヤーを刷毛で塗る
  5. 乾燥

使う道具は刷毛とウェス。安物で十分です!

ビスで組み立てる

いよいよ組み立てです。

組み立てはビスで止めるだけですが、ビス止めするときのコツがあります。

  • 下穴を空ける
  • 材料をクランプでしっかり固定する

ビス止めで注意したい点はこの2点です。

使うビスは細ビス40㎜半ネジタイプ

使うビスの長さは先述した通り

取付物の厚さ+20㎜以上

今回は18㎜のパイン材を使うので40㎜のビスを準備します。

18㎜の厚み部分に対してビスを打っていくので細ビスを使うと良いでしょう。

細ビス半ネジタイプを使う理由
  • コーススレッドは強度は増すが、薄い材は割れてしまう可能性がある
  • 半ネジタイプは材を引き寄せて締め付けるので、隙間なく止めることができる

下穴を空けてビスの通り道を誘導しよう

今回は18㎜厚のパイン材を使っていますので、18㎜に対してビスを打つことになります。

ミスを防ぐために下穴を空けてビスの正確な通り道を作ろう!

下穴がガイドになってビスを誘導してくれます。

下穴なしの場合に想定されるミス
  • ビスの進入角度がズレてビスが飛び出す
  • 木材が薄いと割れてしまう

下穴は木工ドリルで空けていきます。

手のチカラでは不十分。クランプでしっかりと固定を

クランプはDIYには必須アイテムです。

指先だけのチカラで材を止めていてもビスの引き込む力に負けてしまうので、止める位置がずれてしまいます。

一度ズレると同じところにしかビスが入っていかなくなってしまうので修正が難しい!

クランプでしっかり固定してビス止めをしましょう。

クランプはいろいろな種類があるので、作るものの大きさに合わせて選びましょう。

同じサイズのクランプは2個づつあると便利です。

コーナー用のクランプもあるので直角で固定するにはこちら!

水平器で棚板の水平垂直確認を忘れずに

棚板の水平垂直はしっかりと確認しましょう。

スケールで寸法を取っただけではズレる可能性があるので、水平器を使うと良いです!

簡単に水平垂直が取れる便利アイテムです!

業界最小クラスの3管式コンパクトレベル!(水平・垂直・45°) 厚さ16mmで狭い場所への設置も可能!

簡単にビスを隠す方法

  1. ビス頭より大きめの穴をあけてからビス止め
  2. ボンドを流し込み穴と同じ大きさの丸棒を差し込む
  3. 丸棒をカットする
  4. ペーパー掛け

ビス頭より大き目な穴を空け、ビス頭が潜るようにビスを打ち込みます。

【穴をあけるときの注意点】
  • 穴を深く開けすぎないようにドリルに目印を付けよう

インパクトドリルで穴をあけると、ドリルがどんどん突き進んでしまい下手したら貫通してしまいます。

当たり前ですが貫通したらビスが効きませんね。

穴の深さを調整するためにドリルにマスキングテープで目印を付けておきましょう!

そうすれば同じ深さの穴があけられます。

ビス止め出来たらボンドを流し込み、丸棒を差し込みましょう。

差し込んだ丸棒をカットしてペーパー掛けすれば出来上がりです。

※ペーパー掛けしたら同色で塗装すればより目立ちません!

【傷付けずに丸棒をカットするには】

  • ライフソークラフト145(アサリのないのこぎり)を使おう!

ふつうののこぎりを使って丸棒をカットすると、下の板を傷つけてしまいます。

のこぎりの刃は交互に外側を向いていて、これを『アサリ』と言います。

丸棒をカットするときは『アサリ』の無いのこぎりを使ってください!

ホームセンターでも売ってますので、もし分からなければ「アサリのないのこぎりください!」と言えば伝わります!

【丸棒が入らないときはどうする?】

  • 丸棒の先を叩いて圧縮させる!

丸棒の先を金槌で叩いて圧縮させましょう。

凹んだ先端が穴に入れば、あとは金槌で釘を打つように押し込んでください。

先端を金槌で叩いて圧縮させることを『木殺し』と言います。

圧縮した部分はボンドの水分によって元に戻るので、より密着度が増します!

【まとめ】初めて作ったけど上出来!直角直線カットとクランプは大事!

ビスで組み立てるだけの本棚の作り方を紹介しました。

必要な材料と道具のおさらいです。

必要な材料
  • パイン集成材 18㎜厚
  • スリムビス40㎜
  • 水性オイルステイン
  • 水性クリヤ
必要な道具
  • 電動ドリルorインパクトドリル
  • 丸のこorスライド丸のこ
  • 丸ノコガイド
  • クランプ
  • 塗装の刷毛
  • サンドペーパー
  • 水平器

電動工具を持っていない人はホームセンターのカットサービスや工具レンタルサービスを利用しましょう!

本棚を上手に作るポイントは以下の3点です。

  • カット寸法を間違えない
  • 材料を真っすぐカットする
  • ビス止めするときは材料をしっかりと固定する

とても簡単に作れるのでぜひチャレンジしてみてください!

本棚の下の方に微妙な空間ができたの引き出しを作りました。

スライドレールを使わない引き出しなので簡単に作れますよ!

この引き出しの作り方は別記事で紹介します!

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この記事を書いた人

ブログ運営者のふくさらです。

時間にも場所にもお金にも多少のゆとりができたので、趣味でDIYを開始。
趣味で始めたDIYにどっぷりはまり物置を作業場にリフォーム。

本業はディスプレイ・内装業界。
15年の業界経験を活かし、暮らしの中のちょっとしたものをDIYで作って楽しんでいます。
最近ではオーダーを頂くことも増えました!

この『ゆとりDIY』では【初心者でもそこそこのものを作れるるようになる】をコンセプトに、必要工具の紹介、DIYレシピやノウハウを発信しています。

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