【DIY初心者向け】スライドレールを使わない引き出しの作り方!必要な材料と道具とは?

スライドレールを使わない引き出し

スライドレールを使わない引き出しの作り方を解説!

今回はこんな読者の悩みを解決します。

特赦の悩み
  • ここに引き出しがあったら便利だな
  • 引き出しほしいけど業者に頼むとコスト高
  • 作りたいけど作り方が分からない
  • 自分でも作れる簡単な引き出しの作り方が知りたい
  • スライドレールは難しそうだから使いたくない

引き出しを作るとなると大工さんや家具屋さんに頼まないとできないイメージがありますが、そんなことはありません!

実はだれでも簡単に作ることができます。

なぜなら週末DIYを始めたばかりの私でも作ることができたからです。

筆者のプロフィール
  • イベント、内装業界に携わり15年
  • 営業、提案、発注、現場と業界の裏側を一通り経験
  • 時間と場所とお金のゆとりをDIYに全力投球
  • 業界経験を活かした空間創り、物つくりを実践中

私はDIY初心者ですが内装業界に長く携わっているので、モノ作りや空間創りは身近にありました!

そんな経験や知識を活かして自分でもDIYを始め、ノウハウを発信しています!

この記事ではDIY初心者でも作れる引き出しの作り方を紹介しています。

当記事を読む読者のメリット
  • スライドレールを使わない引き出しの作り方がわかる
  • 必要な材料がわかる
  • 必要な道具がわかる
  • 気を付けたいポイントがわかる

引き出しを自分で作ればとっても安上がりになります!

作り方も簡単なのでぜひチャレンジしてください!



目次

引き出しをつくる前に知っておいた方が良い呼び名

引き出しは4つの板で構成されます。

  1. 【前板】 取っ手が付く板(常に見える箇所)
  2. 【側板】 左右の板(見えない箇所)
  3. 【向こう板(先板)】 前後の板(見えない箇所)
  4. 【底板】 底の板(見えない箇所)

見える箇所、見えない箇所で使う材料を変えて材料費を極力安くしましょう!

【必要な材料】おすすめの木材と使うビスの長さは?

必要な材料

今回作った引き出しに必要な材料はこちらです。

必要な材料
  • ラワンランバー 15㎜厚(側板)
  • パイン集成材 18㎜厚(前板)
  • ラワンベニヤ 5.5㎜厚(底板)
  • 角棒 10×10㎜
  • 水性オイルステイン
  • 水性クリヤ
  • 細ビス半ネジ40㎜
  • 細ビス半ネジ25㎜
  • 木工ボンド
  • 取っ手

今回はこの本棚の下にあるちょっとした空間に引き出しを取り付けることにしました。

引き出しを取り付ける場所

材料は本棚を作ったときの余りなので、費用は1,000円以下。すべて新規購入しても2,000~3,000円くらいです。

完成品はこんな感じ!

引き出し

前板(常に見える箇所)はパイン集成材がおすすめ

パイン材のメリット
  • 柔らかく加工がしやすい
  • ホームセンターで必ず手に入る
  • 価格が安い
  • どんな空間にも合いやすい

パイン集成材はDIY初心者に扱いやすく手に入りやすいのでおすすめです。

そのまま使えばナチュラルな雰囲気にも合いますし、塗装をすればシックな雰囲気にもなります。

ネット通販なら下記サイトでの購入おすすめ!オーダーカットやR加工、面取り加工も対応してくれます!

木材通販のマルトクショップ

側板・向こう板(先板)はラワンランバー、底板はラワンベニヤでOK

加工しやすく安価に手に入り、ホームセンターで必ず扱っている材料なのでDIY初心者向きです。

特にこだわりが無ければラワン材でOKです。

厚みは15㎜~18㎜がおすすめ

ビス止めして箱を組み立てていくのである程度の厚みはあったほうが良いです。

おすすめは15㎜。

厚すぎると重たくなりますし、内容量も小さくなります。

15㎜厚あればビスも問題なく打ち込めます。

ビスの長さは取付物の厚さ+20㎜以上



ビスを選ぶときに長さと種類は何を選べば良いの?と疑問に感じる人もいると思います。

ビスの長さを選ぶ基準は

ビスの長さ=取付物の厚さ+20㎜以上

今回の引き出しは15㎜のラワンランバーと5.5㎜のラワンベニヤを使っていますので

  • 側板、向こう板(先板)
    • 15㎜厚なので15㎜+20㎜以上=35㎜以上
  • 底板
    • 5.5㎜厚なので5.5㎜+20㎜以上=25.5㎜以上

ビスの種類についてはこの2種類が良く使われるビスです。

  • コーススレッド
  • 細ビス(スリムビス)

今回は材の厚みが15㎜と薄いので細ビスを使用。

薄い材にコースレッドを使うと材が割れてしまう可能性があり

さらにネジのタイプもそれぞれ2種類あります。

  • 全ネジタイプ
  • 半ネジタイプ

今回は半ネジタイプを使用。

全ネジタイプですと材と材が締め付けられず空間が空いてしまう可能性あり

使った道具9つと最低限必要な道具2つ

使った材料
  • 丸ノコ
  • 丸ノコガイド
  • クランプ
  • インパクトドライバー(電動ドリルでも可)
  • スコヤ
  • オービットサンダー(サンドペーパーでも可)
  • トリマー
  • 下穴ドリル
  • カンナ

上記の道具が全部揃ってなくても大丈夫です。

最低あったほうが良い道具は

  • インパクトドライバー
  • トリマー

その他の道具は無くてもホームセンターのカットサービスを利用すれば問題ありません。

トリマーは溝堀に使うので、ホームセンターで溝堀までやってもらえれば必要ありませんね。

インパクトドライバーは何を作るにも必要なのでDIYするなら必需品です!

【作り方】DIY初心者でも作れる作業工程を解説

大まかな工程はこの6工程です。

  1. 図面を書く
  2. 木材をカットする
  3. カットした木材を組み立てる
  4. 側板に溝を掘る
  5. 本体側に角棒を取り付ける
  6. 前板を取り付ける

それぞれ詳細を解説していきます。

図面を書いて頭の中を整理しよう。図面のクオリティは関係ない。

一度頭の中を整理するためにも図面を必ず書きましょう。

カット寸法の間違いを確実に減らせます。

今回書いた図面はこちら

図面と呼べるほどのものではないですが、この程度でもぜんぜんOK!

図面を書く時の注意点

  • 組み立てをイメージしながら書くこと
  • 材料の厚みを計算し忘れないこと

自分の頭の中が整理できて、組み立て方のイメージが湧けば十分です!

材料をカットする

カットする前に木材に鉛筆で真っ直ぐな線を引いて、どこをカットするか目印を付けます。

この線が90度の直線でないと真っすぐカットできません。

直角を出して真っすぐカットすることがキレイな四角形を組むポイントです!

確実に直角を出すにはスコヤを使いましょう!

スコヤを使って直角を出す

材料をカットするのに必要な道具は丸ノコと丸ノコガイド。

丸ノコはなければのこぎりでも代用できますが、真っすぐ切っているつもりでも曲がってしまうものです。

のこぎりを使うときはのこぎりガイドを使うことをおすすめします!

丸ノコガイドがない場合は真っ直ぐな板などで代用しましょう。

どちらもなければホームセンターでカットしてもらえばOKです!

今回カットした材料はこちら

呼び名材料厚みカット寸法枚数
前板パイン集成材18㎜245㎜×70㎜1枚
向こう板(先板)ラワンランバー15㎜245㎜×60㎜2枚
側板ラワンランバー15㎜259㎜×60㎜2枚
底板ラワンベニヤ5.5㎜219㎜×233㎜1枚

頭の中だけで考えてカットすると材の厚みを計算し忘れるので、必ず図面に書いてからカットしましょう!

カットした材料を組み立てる

組み立て手順

  1. 向こう板(先板)2枚と側板2枚をビス止めして4面体をつくる
  2. 底板をボンド+ビスで取り付けて5面体にする

それぞれ解説していきます。

STEP
4面体をつくる

向こう板(先板)2枚と側板2枚をビス止めして組み立てていきます。

その時に役立つアイテムがコーナークランプ!

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コーナークランプを使ってしっかりと直角を出してビス止めします。

必ず下穴をあけてからビス止めしよう。

下穴をあけるときは下穴ドリルを使います。

面取りカッター付きなら皿取りもできるので一石二鳥!

下穴ドリル(面取りカッター付き)

コーナークランプを使ってしっかりと直角を出してビス止めします。

ラワンランバーの厚み15㎜に対して真っすぐビスを打ち込む必要があります。

ビスが少しでも斜めに入ってしまうと飛び出してきてしまうので、ビスが真っすぐ入るように下穴を空けて誘導してあげます。

ビス止めするときはビス頭が飛び出さないように皿取りしよう!

ビス頭が飛び出してしまうと引き出しがうまくスライドしません。

皿取りしてビス止め

皿取りドリルがあると便利!

先ほどの『面取りカッター付き』と呼び方は違いますが用途は同じ。

皿取りドリルがない場合

下穴ドリルで穴を空けたら、インパクトドリルにプラスドライバーを付けて回転させながらグリグリと円を描くように回せば円錐状の穴が空けられます。

※ただし硬い木材だと掘れないので皿取りドリルを使った方が良いです。

STEP
底板を取り付けて5面体にする

底板を木工ボンドとビスで取り付けます。

底板のサイズはカンナでサイズ調整を!

底板をカンナでサイズ調整

底板をぴったりにカットすることは難しいと思います。

少しはみ出したらカンナでサイズ調整すれば大丈夫です!

側板に溝を掘る

底板に溝を掘ります。

溝の深さは用意した角棒と同じサイズ+1㎜くらい。

今回は10㎜×10㎜の角棒を用意したので11㎜×11㎜の溝を掘ります。

溝を掘るのに使うのがトリマーです。

トリマーがあればいろいろなことができるのでかなりDIYの幅が広がります!DIYを始めるなら購入をおすすめする工具のひとつです!

掘る位置は側板の中心で良いと思います。

溝堀りあとはペーパー掛けを忘れずに!

ペーパー掛けをして表面を滑らかにします。

本体側に角棒を取り付ける

角棒はスライドレールの代わりになります。

本体側の両脇に角棒を取り付けます。

角棒は引き出しの奥行(※前板含まず)と同じ長さにカットします。

水平+同じ位置に取り付ける事!

水平を測るときは水平器があると便利です。

左右で角棒の取り付け位置がズレてしまうと引き出しがうまく動きません。慎重に取り付けましょう。

取り付け方は木工ボンド+釘を使います。

前板を取り付ける

前板は引き出しの開口部から縦横-2㎜程度の大きさでカットします。

向こう板と同じ大きさにカットしないように注意しましょう。

取り付け方は引き出しの内側からビス止めします。

注意点

  • ビス頭が飛び出さないように皿取りする
  • 木工ボンドは使わない

※前板は傷が付いたり汚れたりしたら取り換えられるようにビス止めだけにします。ボンドを併用すると取り外しが出来なくなってしまうからです。

前板はペーパー掛けしてから塗装をしましょう。

着色しないとしてもクリヤー塗装はした方が良いです。

塗装は木を守るコーティングの役割がありますので。

ペーパー掛けはDIYには必須の工程なので、オービットサンダーがあると便利です!

広い面も楽にペーパー掛けができます!

最後にお好みの取っ手を取り付けたら完成です!

【補足】引き出しの滑りを良くするために



引き出しの滑りを良くするためには「シリコンスプレー」を角棒と引き出しの溝に吹き付けてあげると良いでしょう。

円滑材のようなものです。

滑りが悪くなってきたなーと感じたら、スプレーすればまた円滑になりますよ。

まとめ

スライドレールの代わりに角棒を使った引き出しの作り方を解説しました。

必要な材料と道具のおさらいです。

必要な材料
  • ラワンランバー 15㎜厚(側板)
  • パイン集成材 18㎜厚(前板)
  • ラワンベニヤ 5.5㎜厚(底板)
  • 角棒 10×10㎜
  • 水性オイルステイン
  • 水性クリヤ
  • 細ビス半ネジ40㎜
  • 細ビス半ネジ25㎜
  • 木工ボンド
  • 取っ手
使った材料
  • 丸ノコ
  • 丸ノコガイド
  • クランプ
  • インパクトドライバー(電動ドリルでも可)
  • スコヤ
  • オービットサンダー(サンドペーパーでも可)
  • トリマー
  • 下穴ドリル
  • カンナ

最低限、インパクトドライバーとトリマーがあれば製作可能です!

インパクトドライバーはDIYには何を作るにも必ず必要な道具ですので、一つは持っておきましょう。

トリマーもあればできる事がかなり広がるので脱DIY初心者を目指すなら持っておいた方が良いです!

作り方も簡単です。

作り方
  1. 図面を書く
  2. 木材をカットする
  3. カットした木材を組み立てる
  4. 側板に溝を掘る
  5. 本体側に角棒を取り付ける
  6. 前板を取り付ける

ぜひチャレンジしてみてください!

『材料費500円以下でつくるシンプルな花瓶スタンド』も作ったので下記記事もご覧ください!

【DIY初心者向け】たった2つの材料で作れるシンプルな花瓶スタンドの作り方

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この記事を書いた人

ブログ運営者のふくさらです。

時間にも場所にもお金にも多少のゆとりができたので、趣味でDIYを開始。
趣味で始めたDIYにどっぷりはまり物置を作業場にリフォーム。

本業はディスプレイ・内装業界。
15年の業界経験を活かし、暮らしの中のちょっとしたものをDIYで作って楽しんでいます。
最近ではオーダーを頂くことも増えました!

この『ゆとりDIY』では【初心者でもそこそこのものを作れるるようになる】をコンセプトに、必要工具の紹介、DIYレシピやノウハウを発信しています。

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